キャンプやアウトドアで必要不可欠なバーナーは各ブランドから多数販売されています。
バーナーは、大きく分けてOD缶とCB缶の二つに別れます。
CB缶のシングルバーナーの中で発売以来ずっと人気のsoto(ソト)のレギュレーターストーブST-310。
その魅力をお伝えします。
OD缶とCB缶の違い
ランタンやバーナーの燃料として使われるガス缶には2種類あります。
その2種類が「CB缶」と「OD缶」になります。
同じようで違う2種類のガス缶についてまずは説明します。
OD缶(アウトドア缶)について
OD缶はその名の通りアウトドアユースに向けて作られたガス管になります。
OD缶(オーディーかん)は、Outdoor(アウトドア)の略になります。
アウトドア専門店など限られた専門店でしか販売しておらず、身近なスーパーやコンビニでは売られている事がほとんどないので入手しにくいです。
大体1本400円〜600円ぐらいで販売されていて、比較的高価になります。
コロンと丸いフォルムでコッヘルやマグカップなどにスタッキングできるので携帯性に優れています。
荷物を少しでもコンパクトにしたい登山やULハイク、バイクツーリングに最適です。
アウトドア向きなので屋外での使用を前提にしているので、寒さに強く火力も強めになります。
OD缶のメリット
- 寒さに強く火力が強め
- クッカーやコッヘルなどとスタッキングがしやすく携帯性に優れる
- CB缶に比べると缶自体のデザインがかっこよいので生活感を薄くできる
CB缶(カセットガスボンベ缶)について
一般的に広く使われているのがCB缶になります。
CB缶と聞くとパッと思い浮かばないかもしれませんが、どの家庭にも常備されているカセットコンロに使う一般的なガス缶です。
実物を見れば、誰でも知っていると思います。
スーパー、コンビニ、100円均一ショップなど身近なお店で売られているいわゆるカセットボンベです。
CB缶(シービーかん)は、Cassette Gas Bombe(カセットガスボンベ)の略になります。
大体1本100円〜200円ぐらいで販売されていて、比較的安価に購入できます。
しかし、価格が安く入手しやすいのですが、CB缶は屋内での使用を前提にしているものが多く寒さに弱く火力もOD缶に比べると少し弱めになります。
ランニングコストが安く、入手しやすいCB缶の方が手軽に使えるので私はオススメします。
価格は高くなりますが、弱点を克服した寒冷地対応のハイパワータイプのCB缶(SOTO パワーガス3本パック ST-760)も販売されています。
CB缶のメリット
- 身近なお店で販売しているので入手しやすい
- 単価が安いので、ランニングコストが低く経済的
シングルバーナーとツインバーナー
SOTO(ソト)のレギュレーターストーブST-310は、CB缶のシングルバーナーになります。
バーナーの火口が一つあるのがシングルバーナー、二つあるのがツインバーナーになります。
それぞれに特徴やメリットがありますが、携帯性や扱いやすさからシングルバーナーの方が使えるシーンも幅広いので出番も多いです。
当たり前ですが、シングルバーナーを2個用意すればツインバーナーのような使い方もできます。
そういった理由から私はシングルバーナーを愛用しています。
シングルバーナーの中で私が一番オススメするのがSOTO(ソト)のレギュレーターストーブST-310です!
SOTO レギュレーターストーブ ST-310の魅力
CB缶とシングルバーナーの良さは先ほどお伝えしました。
本題の「CB缶のシングルバーナー」で一番オススメが何かについてですが、
私の答えはSOTO(ソト)のレギュレーターストーブST-310です!
理由は、機能とデザインの両面が秀逸だからです。
弱点を克服する「マイクロレギュレーター」搭載
CB缶のデメリットは寒さに弱い事です。
その弱点である寒さ対策がしっかりされているんです。
CB缶は気温が低い寒い日は火力が出ません。
弱いだけならまだしも、最悪火がつかない事もあります。
SOTO(ソト)のレギュレーターストーブST-310は、低温による火力低下を防ぐ機能「マイクロレギュレーター」が搭載されています。
このマイクロレギュレーターにより、寒さとドロップダウンから守ってくれます。
マイクロレギュレーターは、ガス缶内部の圧力に影響されることなく、常に安定したガスをバーナーへ送ることができる機能です。
マイクロレギュレーターとは?
ガス缶内部の圧力に影響されることなく、常に安定したガスをバーナーへ送ることができる機能
寒いと火力が落ちる理由ですが、ガス缶の残量が十分あるのに火力が弱いのは、「ドロップダウン現象」が起きているからです。
ドロップダウン現象とは、ガス缶が冷えることで火力が落ちてしまう現象の事です。
ガス缶の冷えが原因なので、外気温が低いと起こりやすくなります。
気温が低い時以外にも長時間バーナーを使用していると、気化熱でガス缶が冷えて起こります。
ドロップダウンを防ぎ、寒い日でも火力を安定させる優れた機能がマイクロレギュレーターになります。
このマイクロレギュレーターによってCB缶の最大の弱点である弱さを克服しています。
厳冬期を除く寒い日でも暑い日でも安心して使うことができます。
ドロップダウン現象とは?
ガス缶が冷えることで火力が落ちてしまう現象
SOTO(ソト)のレギュレーターストーブST-310は、マイクロレギュレーター搭載によって、寒い日起こるドロップダウン現象を防いでくれます。
この機能性がとても優れており、寒い日でも火力を安定させて使う事ができます。
低温の外気により、火力低下を起こしやすいCB缶の弱点をマイクロレギュレーターが解消。外気温25℃~5℃の環境下でも常に一定の火力を発揮します。また、連続使用によるドロップダウンの影響を受けにくいマイクロレギュレーターの特性に加え、大きなゴトクを装備することで数人分の料理もこなすことができます。
sotoオフィシャルサイト
コンパクト性とデザイン性を両立させたスパイダーデザイン
SOTO(ソト)のレギュレーターストーブST-310の魅力は機能性はもちろんですが、個人的には独創的なデザイン性だと思います。
他とは一線を画す蜘蛛のような足(ゴトク)が特徴的なスパイダーデザインが本当にかっこいいです。
機能性から導き出したまさに「機能美」を具現化しています。
安定したゴトクを実現しながら折り畳んでコンパクトに収納する事も可能にしています。
使用時は広くて大きいゴトクのお陰で大きめのクッカーも安定して乗せる事ができます。
ゴトクは直径19cmまで対応しているので、かなり大きめのフライパンも使えます。
結構重い鍋などもゴトクがしっかりしているので安定して使えます。
逆に収納時はゴトクをスライドしてコンパクトにまとめる事ができます。
そして、デザインのポイントにもなっているCB缶の温度上昇を防ぐヒートプレートも装備されています。
このヒートプレートも機能美を生んでいます。
見た目のデザインがかっこいいだけでなく、使い勝手も素晴らしいです。
差をつけるなら限定カラー
SOTO(ソト)のレギュレーターストーブST-310のインラインモデルは1色展開になります。
金属の素地を生かしたシルバーカラーになります。
無骨な印象でかっこいいカラーですが、人気商品の為使っている人も非常に多く、キャンプサイトなどで被りやすいです。
そこで他人と少し差を付けるのにオススメなのが限定発売される別注カラーや限定カラーです。
限定カラーは過去に様々発売されています。
他の限定カラーは数量限定で発売され、売り切れごめんで販売終了になる為、買い逃したら以後購入不可能になってしまうので気に入ったカラーが発売された時は争奪戦になるので、早めの購入をオススメします。
アマゾン限定のモノトーンは基本的に通常販売しているので、在庫があればいつでも購入可能です。
ただし、ブラックワントーンはとても人気で常に品薄状態が続いていて、入手困難な状況です。
完売が多いですが、アマゾンでお気に入りに登録しておいて入荷次第、即購入すれば入手できます。
気になる方は、ぜひお気に入り商品に登録してください。
私が所有する限定3色を紹介しておきます。
アマゾン限定「モノトーン(ブラック)」 ST-310MT
ブラック一色でまとめられた「モノトーン」。
ブラックキャンプやギアをブラック系で統一している人にオススメです。
大人っぽいシックな雰囲気でクールな印象です。
アウトドア専門店ナチュラム別注「サンドベージュ」 ST-310SB
アウトドア専門店のナチュラムが別注した限定カラーです。
ゴトクなどのフレームはブラック、遮熱板がサンドベージュのバイカラー。
サンドベージュはコヨーテのような深めのベージュでミリタリーカラーが好きな方にオススメです。
キャンプサイトやギアをコヨーテ系やオリーブドラブなどのミリタリーテイストで統一している人にオススメです。
プレミアムディーラーシップ限定「コヨーテ」 ST-310PDS
SOTO(ソト)のPremire Dealership(プレミアディーラーシップ)に賛同している店舗限定で販売されたカラーです。
販売実績のある特定の販売店に絞って発売されました。
当モデルのみ本体以外にアシストレバー(スイッチ)とアシストグリップ(断熱チューブ)がセットになった大変お買い得なモデルになります。
パーツ類が全てコヨーテカラーに統一されていてかっこいいです。
上記のサンドベージュと同じくミリタリーカラーが好きな方にオススメです。
遮熱板の塗装もマットな質感でとてもかっこいいです。
要改善のイマイチなポイント
良くできたイチオシのSOTO(ソト)のレギュレーターストーブST-310ですが、イマイチな要改善点もあります。
そのイマイチなポイントもお伝えします。
イマイチなポイント
- 火傷注意のゴトク
- 押しにくい点火スイッチ
- 火力の微調整が苦手
- 遮熱板のロゴが消えてしまう
1. 火傷注意のゴトク
金属が剥き出しのゴトクは使っているとゴトクに乗せた調理器具の熱がゴトクにも伝わってかなり熱くなります。
安定して使えるように足幅を広く取ったゴトクに手が触れやすいです。
不意に手が触れてしまい、「アチッ」てなる事があり、火傷の注意が必要です。
スイッチがゴトクの奥にあるので使っていて、火が消えてしまったり再使用する時などは点火する時に手が触れやすいです。
移動する時はゴトクが熱くなっているので、CB缶を持って移動した方が安全です。
ただし、このゴトクの熱問題は改善するパーツ「アシストグリップ」が販売されているので、対策可能です。
アシストグリップは好みによって必要、不要が分かれる部分なのでオプションでの選択は賢明です。
SOTO純正の「アシストグリップ」以外にも社外品のサードパーティー製も販売されています。
上の写真はサードパーティー製の耐熱ゴムを装着しています。
2. 押しにくい点火スイッチ
点火スイッチがとにかく押しづらいです。
このスイッチに関しては改善の余地ありです。
スイッチも改善するパーツ「アシストレバー」がオプションで別途販売されているので、対策可能ですがデザインの見直しをするかアシストレバーを初期装備にするべきだと思います。
アシストレバーはないと絶対に不便なので、必ず一緒に購入しましょう。
3. 火力の微調整が苦手
火力の微調整が苦手です。
特に弱火でじっくり煮るなど、トロ火でゆっくり低温調理するなど繊細な調理には向きません。
弱火にすると風の影響で火が消えやすいです。
調理している間に知らない間に火が消えていたなんてことも弱火にしているとたまにあります。
※弱火の微調整は、SOTO(ソト)のレギュレーターストーブST-310だけのデメリットではなく他のCB缶バーナーも似たようなものなので、CB缶バーナーの弱点と言えます。
4. 遮熱板のロゴが消えてしまう
これは本当に残念なポイントです。
ユーザーでは回避する事が一切できないので、直ぐにでも改善して欲しいポイントです。
使っていくうちに遮熱板にプリントされているロゴがいつの間にか消えてしまいます。
使い続けるとロゴが全く無くなったり、ロゴの一部が消えてしまったりと安っぽくなってしまいます。
ロゴの入り方などもかっこいいので、とても勿体無いです。
プリントの手法を変更して耐久性のあるプリントに改善して欲しいです。
限定カラーなど遮熱板やボディに塗装している箇所も同じように塗装が剥がれやすいです。
少し傷つくだけで塗装が剥がれてしまいます。
写真の商品はまだ新品未使用ですが、アシストグリップを装着する時に遮熱板がゴトクと何度か擦れてしまい、塗装が剥がれて傷のようになってしまいました。
塗装も合わせて強化して欲しいです。
まとめ
SOTO(ソト)のレギュレーターストーブST-310は、CB缶バーナーで人気の定番品です。
マイクロレギュレーターを搭載した寒さに強い機能性と独創的なゴトクのデザイン性が高く融合した非常に使えるシングルバーナーです。
限定カラーを選ぶ楽しさもある名作CB缶ガスバーナーです。
まとめ
- OD缶よりもCB缶の方がランニングコストが安く、入手しやすいCB缶の方が手軽に使える
- ツーバーナーよりもシングルバーナーの方が、携帯性や扱いやすさから使えるシーンの幅が広いので出番も多い
- CB缶のデメリットである寒さ対策にマイクロレギュレーターが搭載されている
- マイクロレギュレーターのお陰で寒い日でもドロップダウンせずに安定して使用可能
- コンパクト性とデザイン性を両立させたスパイダーデザインが秀逸
- 安定したゴトクを実現しながら折り畳んでコンパクトに収納する事も可能な機能美を具現化
- 限定カラーを選ぶ楽しさがある
- 要改善の惜しいポイントが4点
- 1. 火傷注意のゴトク
- 2. 押しにくい点火スイッチ
- 3. 火力の微調整が苦手
- 4. 遮熱板のロゴが消えてしまう
紹介した商品一覧